スペインの生まれのピアニスト、アレックス・コンデ。

バレンシアの音楽学校でクラシックを学び、卒業後は奨学金を得て名門バークリー音楽学校でジャズを専攻します。
バークリーではウェイン・ショーター、マリア・シュナイダーなどに師事していたそうです。
2008年にはバークリー主催のジャズアワードで受賞し、その後スペインでバークリーのバレンシアキャンパスのオープニングコンサートで演奏したりと優秀な方ですね。
ジャズやクラシックと出身国の伝統音楽であるフラメンコなどの要素が入っている演奏やレコーディング活動をしており、 興味深いユニークな作風でとても面白いですね。


2007年発表のファーストアルバム「JAZZ & CLAPS」



アレックス・コンデが作曲、ピアノ、手拍子を担当し、そのほかにもフラメンコギター、 ボーカル、ベース、サックス、トロンボーン、トランペット、ヴァイオリン、アコーディオン、パーカッションなど
多数のゲストが参加しています。
フラメンコのムードやリズムを効果的にセンス良く活かした緊張感のあるジャズ。完成度が高くかっこいいです。


2013年発表の「BARRIO DEL CARMEN」



ファーストアルバムの雰囲気を保ちつつ、ストリングスやピアノのソロパートなども目立っていて、編曲、展開はドラマティックに感じるところもあり、 より洗練されたという印象。


2015年発表の作品はなんとセロニアス・モンクの曲を演奏したものでした。
「DESCARGA FOR MONK」



セロニアス・モンクの曲にやはりフラメンコ的リズムが混ざるという異色作品。
タップのリズムから始まり、ドラムセットも使っていますがパーカッションも目立っていて、とても面白いですね。
モンク好きなんでしょうね。ジャズ好きやモンクが好きな方にもおすすめしたいアルバムです。