イタリアのフェルモ出身のDaniele Di Bonaventura(ダニエレ・ディ・ボナヴェンチュラ)はバンドネオン奏者、ピアニストであり、作曲や編曲もこなす音楽家です。
クラシック音楽の教育を受け、後に即興性のある音楽や、民族音楽などを研究、ジャズやタンゴなどの演奏を現代的に聴かせてくれます。多くの国でのジャズフェスや公演経験があり、ジャズやワールドミュージックの有名なミュージシャンとの共作も多く録音しています。


こちらは2009年の作品『INVISIBLE WORLD』
チェコのベーシストTomas Liska(トーマス•リスカ)のリーダーアルバム。同じくチェコの若手ジャズギタリストのDavid Doruzka(デビッド・ドルスカ)とのトリオ作。やはりバンドネオンが入るとタンゴ的な印象がありますが、タンゴ特有の重みのようなものが少なく、現代的なジャズアレンジで非常に洗練されています。リズム楽器がほとんど無くてゆったり和めるような曲もあり、とても落ち着きますね。
幅広い層に好まれる音楽ではないでしょうか。6曲目は女性ボーカルが参加していますね。



2015年『In Maggiore』
イタリアのジャズトランペット奏者、Paolo Fresu(パオロ・フレス)とのデュオ作。
とてもシンプルでいて、静寂を感じるような美しい作品。緊張感のあるディープな曲だったり、南米のフォーク音楽などいろんな曲が入っていて飽きさせないですね。伝説のチリのソングライター、ビクトル・ハラやウルグアイのシンガーソングライター、ハイメ•ルース、ブラジルのソングライター、シコ•ブアルキの曲などを演奏しています。こういった曲も現代的に聴こえてとても良い演奏です。