Gabriela(ガブリエラ)はアルゼンチン生まれ、外交官の父を持つ彼女はポルトガル、トルコ、アイルランド、ブラジル、アルゼンチン、などで幼少期を過ごし、 1960年代後半になるとパリに済み、劇場などでの演奏で音楽家のキャリアを始めることになりました。
ビートルズ、ジョニ·ミッチェル、ボブ·ディラン、などを始め、幼年期の各国の旅行中に聴いた音楽から影響を受けることになります。

こういった経歴からか、歌声からエキゾチックな印象も受けますね。
すべての作品は聴いておりませんが、最新の2枚のアルバムがとてもよかったのでご紹介したいと思います。


近年の作品は主にジャズギタリストのBill Frisell(ビル•フリーゼル)が大きく関わっています。
彼女の作品を知ったのもの、大好きなビル•フリーゼルが参加していたからでした。


2000年発表の『VIENTO ROJO』 こちらはGabrielaがボーカル、ギター、それと作曲、Bill Frisellがギターや、エフェクト音などに加え、ベース、バイオリン、チェロ、という編成です。 Bill Frisell特有の浮遊感があり、バイオリンもエキゾチックでどこか懐かしい感じがします。全体的にリズム楽器はなく、とても安らかな感じです。 ロサンゼルスのラジオ局、KPFK主催の1999年のベストレコーディング賞を受賞しています。


2006年発表の『EL VIAJE』も前作の雰囲気に近いアルバムです。
Bill Frisellも参加、バイオリン、ビオラ、キーボード、パーカッション、やはりリズムゆったりとした全体的に優しい印象。
一番最後の曲はRy Cooder(ライ•クーダー)、インドのバンスリ(横笛)奏者Ronu Majumdar(ロヌ•マジュンダール)が作曲しています。スピリチュアルでいい曲です。