1921年生まれ2007年に85歳で亡くなったTony Scott(トニー•スコット)はクラリネット/バリトンサックス奏者でした。

元々はジャズのフィールドで活動していましたが、40歳頃から世界を放浪し、作品にワールドミュージックの要素を盛り込んだ作品を多く発表しています。
あまり有名ではないかもしれませんが、面白いアルバムをいくつか紹介したいと思います。


1959年頃から5年ほど日本に滞在してしていたことがあり、その時期に尺八奏者の山本邦山、筝奏者の唯是震一との共作『Music for Zen Meditation & Other Joys』を録音します。ジャズの著名なレーベルVerveからリリースされました。 クラリネットが入っていますが、非常に洗練された純邦楽のような印象を受けます。 個人的に4曲目のAfter the snow, the Fragranceなどは特に好きで、途中のクラリネットのソロの部分は至福を感じます。


『African Bird Come Back! Mother Africa』という作品はクラリネット、マリンバ、トロンボーン、フルート、パーカッションなどのアンサンブルで、アフリカのエッセンスを含んだスピリチュアルなジャズです。心が洗われるような素晴らしい名盤です。
再生すると冒頭にチャーリーパーカーに捧げる言葉を読み上げていますね。


最後に1967年のTony Scott And Indonesian Allstars『Djanger Bali』という作品のご紹介。 こちらはレコードでしか発売されていないようで、入手困難な作品なのですが、数曲聴いたことがあります。
ジャズの編成でインドネシアのエキゾチックな音階などを使い非常に面白いアンサンブルです。
全6曲のうち3曲がトラディショナル音楽で、最後の曲はガーシュインのサマータイムが収録されています。
CDで再発してくれないかなぁとずっと思っている珍盤?です。オリジナル盤の中古レコードは結構な値(2〜3万)がついてます。

この他にもニューエイジ的な作品があったり、面白い作品を数多く残した音楽家です。
興味のあれば他にも聴いてみてもらえたら嬉しいです。